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「タフネス」と「敏感力」
先日、藤島さん主催のセミナーでパネラーをしたときに、参加者の方 から、次のような質問をいただきました。

「仕事をしていると、いろいろなストレスを感じることがありますが、そういう時はどのように対応していますか?」

他のパネラーの方々は、いろいろなストレス解消法をご紹介くださって「なるほど」と感心しました。

では、私はどのようにお答えしたでしょうか?
ちょっと恥ずかしいですが、今日のお話の最後にご紹介したいと思います。



★「鈍感力」について★

ところで、一年ほど前に発刊された渡辺淳一氏の「鈍感力」が話題になりました。
読まれた方も多いかと思います。

一般的にネガティブなイメージのある「鈍感」という言葉も、「力」というワーディングがつくと、ポジティブに響きます。


内容は、ご存知の方が多いと思いますが、簡単には次のように説明されています。
 
『従来は相手の心を重んじる繊細な心ということが社会的に要求され、逆に相手の心を考えないで行動するような鈍感な心は社会から排除されると思われていた。
しかし渡辺はそれを否定して、「鈍感さ」を正面に押し出している。
小さなことにあくせくしないで、ゆったりと生きているほうが集団の中で最後に勝ち残ることができるというのである』
 (Yahoo!辞書より)

神経質に行動してストレスをためるよりも、鈍感でいること、つまりあまり細かいことは気にせずいる力を備えたほうが良い・・ということです。

社会のストレスに敏感で、うつ病や神経症を患う人が増えたり、小さいことで悩む人が多いのに対して、「おおらかに構えなさい」というのが趣旨でしょう。

デフォルメされた部分も含めて、上記のようなメッセージを前面に打ち出しているので、やや誤解を招いたり、抵抗を感じる人がいたりもするようです。
 



でも確かに、「鈍感でいられる」ことが結構大事な場面もあります。
 
つまらないことで傷ついて悩み続けたり、言われない攻撃を受けて腹立たしく思ったりするのは、決して精神的に望ましい状態ではありません。

意味のあることでもありません。

「くだらないこと」と割り切って、スポートや映画鑑賞、音楽の演奏など好きなことをして、さっさと忘れてしまうに越したことはありません。


他人の成功をねたんだり、足を引っ張ろうとする人がいた場合には、「ねたまざるを得ない状況にあるなんて、可哀想な人だ」と割り切ってしまうような度量がほしいものです。

 
その意味では、私も大いに賛成で、このような「タフさ」がないために、あれこれと悩んでいる人が増えているように思います。

こんな風に言うと、やや年寄りくさいかもしれませんが、特に進入社員や経験の浅い人たちに、「タフさ」がない人が多いのも最近の傾向ではないでしょうか。




★「敏感力」★

では、私は「鈍感力」の推奨者かというと、必ずしもそうではありません。

「たしかにそういう一面もあるなぁ。」と感じる一方で、渡辺淳一氏が次のように語っている記事を目にした時には、
「ん? それは違うんじゃないかな」と、抵抗を感じてしまいました。

渡辺氏によると、「鈍感力」とは次のような概念です。

 ●鈍感力があれば、傷ついてもすぐに立ち直れるし、いろいろなことを言われても
すぐに忘れられる。
   私が言う「鈍感力」とは、どんな時も くよくよしないで、物事を前向きに捉えていく
   力のことだ


 ●失敗したり叱られたりしても、あまり気にせず、へこたれない。
  気分の切り替えがすぐできる。


 ●1人で抱えてないで、分からなかったら、どんな時もどんどん人に聞けばよい。
  鈍感力を持っていればそれができる
   



私が抵抗を感じたのは、赤文字の部分です。


本当に「どんな時も、前向きにとらえていく」ので良いのでしょうか?
文脈からすると、「何があっても軽く流してしまえ」と言っているように見えますが、もしそういう意味だとしたら、本当にそれで良いのしょうか?

失敗しても、すぐに気分を切り替えてしまってよいのでしょうか?

自分で深く考えたり、努力することもなく、何でも「どんどん人に聞いて」しまって良いのでしょうか?



そんなことはありません。

私は、自分に原因や責任がある時は、目いっぱい「敏感」で、とことんこだわるべきなのではないかと思っています。

自分の仕事ぶりに対して、顧客からクレイムが出たり、明らかに自分の準備が十分でないために、プロジェクト全体が滞ってしまったときは、とことん反省して、できる限りの対策をすぐにとるべきではないでしょうか。

最初の半年・1年は、「わからないことは、どんどん聞いてしまって」良いと思いますが、ある程度仕事に慣れてきた段階では、まずは自分でとことん考えてみて、その上で上司や先輩の意見を求める・・というのが一人前のビジネスマンにとっては、基本的な姿勢です。



そうでないと、反省も努力もせずにおめでたく状況を流してしまい、成長に向けての気づきを得たり努力をする機会を逃すことになってしまいます。

いわゆる「仮説→実施→検証」(PDCAサイクル)の検証をまったくしないことになってしまいます。

また、顧客や一緒に働く仲間に対して、逆にストレスを与えることになりかねません。

 
そこで、私は「自分に責任や原因がある場合や、仕事の本質に関わる問題の場合は、どれほどストレスを感じることであっても、正面から受け止め、真剣にとらえる」べきだと思っています。

このような力を「敏感力」と呼んでもよいかもしれません。

やはり「力」というワーディングがついて、「重要なことに対する研ぎ澄まされた感性と、真剣にこだわる力」と定義しても良いかもしれません。



重要なのにも関わらず、辛いことや嫌なことから逃避するための言い訳に、この「鈍感力」という概念が使われたりすることは、厳に戒めるべきです。





★「タフネス」と「敏感力」を兼ね備える★


つまり、大事なのは、「不要なストレスにくよくよと悩むことはなく、一方で本質的なことや重要なことは敏感にとらえ、とことんこだわる」ことなのです。

大事なのは、「重要なこと」を見極める力、臭覚です。

「どんな時も」くよくよしないことが、「鈍感力」であるならば、それとは区別して、「不要なことについては」すぐに切り替えることができることを、ここでは「タフネス」と呼びたいと思います。


この「タフネス」と「敏感力」をバランスよく備えることを常に意識することが重要なのではないでしょうか。

 


そこで、冒頭の

「仕事をしていると、いろいろなストレスを感じることがありますが、そういう時はどのように対応していますか?」

に対する私の答えは、以下のようであったわけです。


 「自分が失敗したり、自分の提案に対してクライアントが明らかに納得していない時は、できる限りの対策をすぐに打つようにしています。
このような問題を放置していると、とても大きなストレスになるからです。」

「一方、自分には何の責任もなく、いわば交通事故のとばっちりのようなことや、くだらないことでストレスを感じることもたくさんあります。
このような時は、ばかばかしいと割り切って、ジムに行って汗を流したり、ピアノを弾いたりして、忘れるようにしています。」



                      (今週の文責:曽根岡)

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【2008/02/14 09:35】 | ■個人の進化・成長に向けて | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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