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違いを理解する
★組織とは、違う立場の集合体★

コンサルティングをしていて、いろいろなご相談を受けるときに、よくあがるテーマにコミュニケーションやチームワークがあります。

また、社内インタビューを進めていくと、部門間の連携や上司・部下の意識の違いなどがテーマとして上がってくることも実に多くあります。

最近、環境の変化が激しくなってきましたが、これらの課題は時代の変化に関わらず、普遍的なテーマとして残っています。

これらの課題の原因は、上司と部下、個人と個人、組織と組織といった違う立場にあるもの同士が、協力していくことにあります。

同じ環境で仕事をしてきた仲間同士でも、立場の違いによって物事のとらえ方や理解の仕方が異なるために、生じてくる問題です。



加えて、最近では、様々なバックグラウンドや環境にある多様な人々が共に働く「多様性の時代」となりました。

また、M&Aや企業合併などが急激に増えて、全く違う歴史を持った会社が統合されるケースを増えています。

従来以上に、違う環境において違う働き方をしてきた人たちが、ともに働くことが多くなりました。



組織とは、違う立場の人やグループの集合体です。

「組織として発揮する力の最大化」や「M&Aによる統合効果」を実現するためには、この「違い」を克服して、「違い」を上手に活用していかなくてはなりません。

組織をマネージしていくには、自分自身やそのメンバー、組織全体がこの違いを克服して、真に協力していける体制を作ることが大きな課題となります。


しかし、元来、人も組織も自分の考え方・やり方やが正しいと考えたがるものです。

そこで、この「違い」を克服することはとても難しく、多くの組織が苦労しています。

 
この課題を克服するには、まずは「人によって、立場によって、物事のとらえ方や理解の仕方が違うものだ」ということを理解することが第一歩です。

自分の見方、理解を押し付けるのではなくて、違うことを理解する。違うものは違うと認めることが大切なのです。

違いを理解できて始めて、共有できるところを考えていくことが可能になるのではないでしょうか。

では、どうすれば相手を理解できるのか。
今回は、このテーマについて、さらに考えてみたいと思います。
 



★どのような違いがあるのか★ 
 
同じ環境で仕事をしてきた仲間同士でも、物事のとらえ方や理解の仕方は人によって随分違いがあります。

人によって価値観や感性、経験や好みが異なるので、むしろいろいろなとらえ方があって当たり前です。

いろいろなとらえ方をぶつけ合って、議論を重ねることによってチームや組織の方向性が正しい方向に導かれるものです。



しかし、立場が異なる人が多くなると、このとらえ方や理解の仕方がさらに分散してしまい、チームや組織としての活動がまとまらないような場面も増えてきました。

具体的には、どのような違いがあるのでしょうか。
いくつかの例で考えてみましょう。



 例1.上司と部下の場合
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
 部下:上司の示した方針や具体的な指示に従って仕事をした
     のに、上司の言うことが二転三転して、自分の仕事に
     対して文句を言われる
 上司:指示を出した時点と状況が変わったのだから、きちんと
     判断して仕事をしてくれないと困る


 変化の激しい事業においては、状況が変わることは珍しくあり
 ません。
 都度、細かく上司がフォローして、方針ややり方を確認するに
 越したことはありませんが、必ずしもカバーしきれないことも
 あります。

 この例の原因は、部下の仕事に対する意識と、上司の期待の
 間に違いがあることにあります。


 上司には、指示を出した時点と状況が変わっているのであれば、
 当然、部下自身が判断して、状況に対応してくるという期待が
 ありました。

 しかし、そのような期待を持つ以前に、部下の意識やレベルを
 正しく知っておく必要がありました。
 
 その上で、自分の期待と差があれば、そこを埋めるためのコミュ
 ニケーションやフォローを行うべきでした。


 一方、部下は、上司の指示の背景まで理解しようとすべきで
 した。
 上司がなぜ、そのような指示を出したかまで理解すれば、
 状況が変わった時に、指示された方法でよいのかを上司に
 確認することができたはずです。

 お互いの意識や期待の間にズレがあることを知れば、このような
 ケースは減るのではないでしょうか。




 例2.M&Aにより、業務を統合する場合
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
 A社出身者:この仕事は、きちんと役割を明確にしてチームを
        作り、分担して進めるべき
 B社出身者:この仕事は、各人の守備範囲を広くして、上流から
        下流まで、誰もが対応できるようにすべき


 ここにおける違いは、元の会社の環境や歴史・背景が違うことに
 あります。

 同じ事業・仕事であっても、それぞれの企業文化や歴史、人員
 構成により、やり方はまちまちで、必ずしも一つの正解がある
 というわけではありません。

 どちらも、それぞれの事情の中での最適解であって、絶対解
 ではないのです。


 A社、B社別々の会社であった時には、それぞれのやり方が
 それぞれに一番良かったのかもしれませんが、統合後は双方の
 人員が集まって一緒に仕事をするのです。

 まったく違う会社になるといっても言い過ぎではありません。

 新しいメンバー、拡大した規模、顧客基盤といった条件に
 おいて、どのように役割分担をしたら良いのかを議論していく
 必要があります。

 お互いの違いと、その背景を理解した上で、良いところ取りを
 していけば、統合のメリットが最大限に実現されることも可能
 です。

 お互いに、自分たちのやり方に固執して相手を否定してしまうと、
 いつまでも議論は平行線をたどることになってしまうのではない
 でしょうか。



 例3.経営陣と社員の場合 
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 経営陣:社内で十分な専門性を持つ人材を育成するには、
      時間もコストもかかるので、外部の専門家を活用する
 社員: コストカットといいながら、外注にコストをかけすぎて
      いるのではないか


 経営層は、全社視点をもって、中長期と短期のバランスの中で、
 方針をたてたり、投資の意思決定を行っています。

 一つひとつの決定の背景には、ほとんどの場合、深くて広い
 検討がなされた方針や意図があります。


 一方、社員は一つひとつの現象に視点がとどまったり、短期的な
 視点で物事を解釈することが多くなります。


 そのために、経営層は社員が理解できるように、会社の方針や
 決定についての説明やコミュニケーションをいろいろと工夫
 されていると思います。

 中間に位置する社員(管理職)は、経営の意図を正しく理解し、
 部下にわかるように伝えていく必要もあります。
 経営層に対する理解と、部下に対する理解、物事の捉え方の
 違いについての理解を深めることが求められます。

 また、社員も、どのような背景から決定されたことなのか、
 経営層の視点を理解する努力をしていく必要があるのでは
 ないでしょうか。



 例4.本社と現場の場合
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 本社:   値引き合戦になっている市場の状況から脱して、
        自社のブランドを再構築するという戦略に従って、
        価格是正を進めるように営業部門に指示をした
 営業担当者:顧客は値引きを強く求めており、価格是正は
        不可能。
        本社の方針は現場を理解していない


 全社の戦略や本社の方針と、現場の状況に差があることは、よく
 あります。

 市場や事業環境の見通しから立てられた戦略は、実行面では
 いろいろな困難を伴うことが普通です。


 本社は、現場が理解できるように、背景も含めた説明を行うと
 同時に、必要な支援を行う必要があります。

 そのときに、どうしても困難な場合の打ち手も示すことが求め
 られます。

 たとえば、「価格是正をどうしても飲んでくれない顧客は、
 最悪の場合は取引を断念してもかまわない」といった条件を
 同時に提示してくれば、最大限努力しても不可能だったときの
 対応策が与えられているので、方針の納得感がずっと高まるの
 ではないでしょうか。

 一方、現場も、本社の方針の背景をきちんと理解し、その実現に
 向けて最大限努力する姿勢を持つべきなのは言うまでもありま
 せん。




★違いを理解するには★

どのような違いがあるか、多少イメージしていただけたでしょうか?

上記の例の他にも、最近話題になるのは、両立をしている女性社員と男性管理職・独身女性の間のギャップなどもありますね。


このように人によって、あるいは立場の違いによって、現象のととらえ方や課題の見え方が違うことがわかりました。

相手との違いを理解するには、このような違いがあることを意識して、相手の立場に立って考えてみるしかありません。

そのためには、立ち位置を変えてみると良いかもしれません。

自分が上司の立場だったら・・、統合前の相手の会社の社員だったら・・、自分が経営者だったら・・、自分の妻が両立をするとしたら・・など、役割や状況が変わると、これまで見えかなったことに気づくことがあるのではないでしょうか。

自分の見え方を押し付ける前に、いろいろな角度から見てみることが、自分自身を豊かにし、お互いが歩み寄る第一歩になるのではないでしょうか。

想像力を豊かに持って、まずは、周囲の人の立場に立って物事を考えてみましょう。

また、チームワークを高めたり、統合しようとする際には、メンバーが相互に違いを理解することからはじめると良いのではないかと思います。

       




今週のささやき

経験が長くなり、自分のものの見方ややり方が確立してくると、他の人のやり方を否定してしまうことが多くなります。

それまでの成功体験が大きければ大きいほど、自信も大きくなり、違う方法は間違えていると思ってしまいがちです。

また、ちょっとしたすれ違いによって、不満を持つことも良くあります。

コンサルティングの仕事では、第三者として双方のインタビューを行うとことがよくありますが、それぞれの視点・言い分を理解することによって、すれ違いの構造が見えてきます。

ちょっとした思い込みや誤解が、組織の運営を難しくしていることがよくあります。

自分と違うものを理解しようとする姿勢、懐の深さを持つと、いろいろなことが解決するだけでなく、得るものも多いのではないでしょうか。

私自身も、自分のことになると、なかなか相手を理解できなかったり、自分の視点に固執してしまいますが、心して違いを理解する意識を持つようにしなくては・・と思いました。

                         (今週の文責:曽根岡)
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【2007/12/07 07:55】 | ■魅力ある会社を目指して | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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