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両立のためのコツ(3) ベーシックトラスト
★子供との接点の少なさ★

どんなに周囲が協力してくれても、どれだけ効率的に仕事や家事を進めても、仕事を持つ母親は子供との接点が少なくなることは否めません。

私たち働く母親が一番恐れているのは、自分が仕事をすることで、子供に負担がかかって悪い影響が出てしまうのではないか・・ということです。

また、子供が辛い思いをしているときに、自分が何も知らずに過ごしてしまっているのではないか・・ということです。

自分がいないときに、子供が人知れず淋しい思いをしているのではないか、なにか辛いことがあって帰ってきても、誰にも話すこともできずにいるのではないか・・、そんな心配をいつも心のどこかに抱えていて、子供の寝顔を眺めたりしたことがあるのではないでしょうか?

実際に、学校の先生や他のお母さんたちから、「こんなことがあった」と後で聞いて、かわいそうなことをした・・と思うこともたくさんありました。


それでも仕事を続けられるかは、子供にとって、「お母さんは自分のことを大事に思ってくれている」「最後は必ず味方をしてくれる」という信頼感を与えることができるかにあるように思います。

この信頼感・安心感を「ベーシックトラスト」と言います。
今回は、このベーシックトラストについて、考えてみたいと思います。



★ベーシックトラストとは★

「ベーシックトラスト」という言葉は、心理学用語で、乳児期に満たされるべき欲求が確実に満たされることで獲得される基本的な安心感のことだそうです。

子どもからのサインを受けとめ応える毎日の関わりを通して、親子の絆が育まれることで、人間関係の基礎ともなる基本的信頼感が形成されると言われています。

このベーシック・トラストが子どもの心の土台となって、将来、人を信じる気持ちや、人を愛する心へと成長していきます。

 
私が、この言葉を知ったのは、ワトソンワイアットに入社してからでした。

心理学の知見をベースに、コンピテンシーに基づく人材マネジメントの分野で著名な川上真史さんというコンサルタントがいます。
彼は、「人のパーソナリティは、ベーシックトラストと自我の強さにある」と常日ごろ話していました。

私が素人考えて説明するよりも、川上さんの言葉をそのままお借りしたほうがわかりやすいと思います。

そこで、川上さんがワトソンワイアットの機関誌、「ワイアットレビュー」にベーシックトラストについて書いている節の抜粋を、以下にご紹介します。
 ⇒http://www.watsonwyatt.co.jp/publications/wwreview/wwr16/1604/index.html 

  まず、このベーシックトラストとは何か。
  先ほどの「両親に敵意がなく」という表現が鍵となる。

  そもそもベーシックトラストとは、自分の心の中を内界、心の
  外を外界と分けたときに、この外界に対する基本的な信頼感の
  ことを言う。

  つまり、自分を取り巻く世界は基本的に信頼に値すると心の
  底から感じている人が、ベーシックトラストを持った人間
  なのである。

  このような感覚はどこからくるものなのか。
  詳細については心理学の専門書に譲るとして、基本は先ほど
  の両親との関係にある。

  幼少期(乳児期も含めて)から、どれだけ両親を中心とした
  家族との間で愛情にあふれた信頼関係をもってきたかが、
  このベーシックトラストの獲得に影響するのである。

  ベーシックトラストとは、別の視点で見ると精神的な基礎体力
  と考えても分かりやすい。

  どんな状況でも自分を見失わず、頑張れば必ずよい方向に
  変わると信じられる根本的な力のことである。

  当然この基礎体力がないと、何かあればすぐに不安定な精神
  状態になってしまう。



★ベーシックトラスト形成のための協力体制★

このように考えると、私たち母親の大事な役割は、まさにこの「ベーシックトラスト」を作っていくことにあります。

どのお母さんも「ベーシックトラスト」という概念は知らなくとも、本能的にこの役割を担っています。

ただ、働く母親の場合は、子供に接することができる時間が限られ、十分の応えられないのではないか・・というのが、最大の悩みなのではないでしょうか。

もちろん、子供と一緒に過ごせる時間が長ければ、ベーシックトラストが形成されるわけではありません。

また、一緒に過ごせる時間が少なくなるからといって、形成できないわけでもありません。


重要なのは、子供のことを想い、一番知っていて、一番コミットしている親(母親だけでなく、父親も)が、そばにいてあげられないときに、いかに子供のサインに受けとめてあげられるか、なのではないでしょうか。

そして、親である私たちがそれを知っていて、一緒に過ごす時間の中でちゃんと応えてあげられるかにあるように思います。

これは、親が仕事をしている時間に子供を預かってくれる人たち(保育園や学校の先生、祖父母、ベビーシッター)と親のチームワークです。
 
さらに、それを取り巻く人々(保育園や幼稚園、学校の友達の親など)とのネットワークです。

子供の様子に関する情報が常に入ってくる環境を整えておけば、何かあったときに、それを放置せずに、さりげなくカバーしてあげることが出来ます。

たとえ一緒にいる時間が短くても、子供の心に穴をあけなければ、子供も安心して、他の人に甘えられない分を親に甘えてたり、ぶつけたりしてくれるのではないでしょうか。



★両立のベースは、ベーシックトラスト★ 
 
私の場合は、子供が小学校に入るまでは専業主婦だったので、ベーシックトラストの形成期には、一緒にいられないという悩みはなくて済みました。
 
それでも、仕事を始めてからは、自分が仕事をすることで、子供に負担がかかって悪い影響が出てしまうのではないか・・という心配を抱いていたのは、他のビジネス・ウーマンの方たちと同じです。

特にコンサルティングの世界に見習いとして入った駆け出しのころは、仕事にも時間がかかり、余裕もありませんでした。

そんな時に、子供たちを放置して仕事に専念できたのも、心のどこかで、彼らとの信頼関係が出来ていると感じることができたからだと思います。

子供が病気でも仕事を休まず、受験期にあっても、一切関与せずにいられたのは、やはりこの信頼感がベースにあったと感じています。


 
特に、親と子の双方が信頼できる関係を作っておくと、両立はずっとしやすくなります。

まずは、子供に対してはベーシックトラスト、つまり「親は困ったら必ず助けてくれる。自分のことを真剣に考えてくれる」という実感を与えることです。

同時に親も、子供とのやりとり、つながりを通して、「この子なら大丈夫」と思えれば、ずっと両立しやすくなります。
(子供のことを知らずに、思い込むと、単なる親ばかになってしまうので、この点は注意が必要ですが。。)

 
あとは、この信頼関係をいかに維持し、育んでいくかです。

それには、日々の生活の中での工夫や努力がいるのではないでしょうか。

方法は、人それぞれいろいろあると思いますが、私の場合は、子供に時間を費やせない分、何とかコミットメントを示して、彼らに安心してほしいと思いました。

そこで、最初のころは、毎日、学校から帰ってきたときのおやつと、二人の息子それぞれに、一声かけるような手紙を用意しておきました。

会社から帰ったら、真っ先に食事の支度をしたり、部屋を片付けるなど、彼らのために動くことにしていました。
あのころは、家に帰っても、まずは「座らない」と決めていたように思います。

もちろん、子供が話しかけてきたときは、一緒に座ってじっくりと聞くように心がけていました。
そんな時間が、自分にとっても癒される時間であったのも事実です。

また、今でも続いていることですが、「食事やお弁当は必ず作る」ということにもこだわっています。
子供が、「大変だからいいよ。」と言ってくれても、これは、彼らに対する私のコミットメントの表れなので、やめるわけにいきません。
(いい加減、迷惑になりつつあるかもしれませんが・・。)

あとは、年に一度は1週間ほど家族旅行をする時間をとるというのも我が家の方針になっていました。
思いっきり一緒の時間を楽しめるイベントでした。

 
これ以外は、ほとんど子供よりも仕事優先で来てしまいましたが、何とか無事に成長してくれ、子育ても終盤を迎えました。

今、振り返っても、ここまでやってこられたのはベーシックトラストがあったからこそと感じています。

 
今週のささやき

先日、以前ワトソンワイアットで同じようにコンサルタントをしていた同僚に久しぶりに会いました。

彼女は、結婚してお子さんを生んだ後も、しばらくコンサルタントを続けていましたが、あまりに厳しい仕事環境から、育児と両立できるような職場を求めて転職しました。

今は、外資系の人事マネジャーをしていますが、2番目のお子さんも生んで、本当に生き生きと仕事と育児を楽しんでいる様子でした。

久しぶりにお酒をのみながら、二人して同意したのは、「両立できるかは、とにかくベーシックトラスト如何だ」ということです。

「ベーシックトラストさえ築ければ、何があっても怖くない」というのが、私たちの心の底からの実感です。

             (今週の文責:曽根岡)
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【2007/06/15 13:44】 | ■個人の進化・成長に向けて | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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