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思い込みを廃する
 思い込みが、気づきや思考を妨げる

 歴史が長く、ビジネスモデルが出来上がっている会社でインタビューをすると、経験の
長いベテランの方が、「この仕事はこういうものだ」と話されることが、よくあります。 

 このような会社では、確立された方法を忠実に再現するという仕事の仕方が多く見られ
ます。

 また、このような会社では、これまでの方法を変えようとすると、「変えられない理由」
 を次々と説明してくださる中間管理職の方にも、お目にかかることがあります。

 経験や実績をベースに、「思い込み」や「決め付け」ができてしまっている状態です。

 「思い込み」や「決め付け」ができてしまうと、いつもと違う状況に直面しても、変化
 を見落としてしまい、いつもと同じように仕事を続けてしまうことがあります。

 また、「これまでの仕事の仕方が正しい」と思い込んでいるわけですから、より良い仕事
 のやり方を模索しようとする意識や活動が起こりにくくなります。
 
 

 一方、ベンチャーや若手の起業家が立ち上げたばかりの会社では、何もかもが初めてのこ
 とばかりです。

 誰もが、目の前に起きていることや、実際に関わる顧客を観察し、どのようにしたら良い
 かを模索しています。

 ここでは、新たな発見の連続で、「思い込み」や「決め付け」が入り込む余地がありません。

 どんな変化にも敏感に気づき、そのつど、どのように対応したらよいかを柔軟に考え、
 実行することになります。
 
 経験が少ない分、間違えることもあるかもしれませんが、気づかないまま、見当はずれな
 方向に走り続けてしまうことはありません。


 
 もちろん、どんな会社も、模索を繰り返して「確立した方法」を生み出したり、確度の
 高い「事業観」を築いていきます。

 歴史の長い会社も、ベンチャーも、発展段階の違いであって、どちらが良い・悪いでは
 ありません。

 ここで言いたいのは、「これが正しい」「こういうものだ」といった「思い込み」や
 「決め付け」があると、気づくはずのことを見落としてしまったり、それ以上考えること
 を忘れてしまいがちだというこです。

 特に、これまでよりも変化が激しい時代になると、仕事の条件や環境、顧客の状況も
 これまでと同じとは限りません。

 ちょっとした思い込みによって、多くのチャンスを失ったり、打ち手を間違えたりしか
 ねません。


 実は、この「思い込み」や「決めつけ」は他人ごとではなくて、ちょっと油断すると、
 私たちの仕事や生活にも入り込んできます。

 特に、経験をつんで、ある程度自分の仕事スタイルができあがってくると、この危険性
 が高くなります。 

 自分の中で思い込みを作ったり、決め付けたりすることによって、知らず知らずのうちに、
 それ以上観察したり、深く理解しようとする姿勢を放棄していることがあるのです。

 また、ちょっとした変化が「死角」に入ってしまったり、少し違う角度から見れば気づく
 ことを見落としたりして、しばらくしてから、「どうして、こんなことに気づかなかった
 のだろう」と思うことがよくあります。

 つまり、「思い込み」や「決めつけ」は、気づきや思考を妨げて、自分自身や仕事の成長
 や進化を阻害することが多いのです。

 そこで、私たちは、自分が「思い込み」や「決めつけ」に陥らないように、十分すぎる
 ほど注意すべきなのではないでしょうか。



 思い込みの発生パターン

 思い込みは、さまざまな状況で発生しますが、ここでは、特に発生しやすいパターンを
 3つあげておきたいと思います。

 思い込みに陥らないように留意する際の、ご参考になったらと思います。


  1.「経験」や「成功体験」による思い込み

   最初にも書きましたが、長年の経験を積むと、パターンができあがってしまうこと
   が多くなります。

   もちろん、経験に基づく知識やスキルは大事な財産です。

   問題なのは、それが「絶対に正しい」と思い込んでしまうことです。

   特に、思い込みになりがちなのは、「成功体験」です。

   とても上手くいったケースがあると、「次も同じようにすれば上手く行くのではない
   か」という期待につながり、成功がつづけば、「これが正しい」という思い込みになりがちです。

   あくまでも、「これまでは、この方法が正しかった」と考え、それを踏まえて、
   次の打ち手を考える姿勢を大事にしたいものです。


  2.「グルーピング」による決めつけ

   女性活用が注目されている最近は聞かなくなりましたが、以前は、「女性は、結婚
   するとすぐに仕事をやめてしまう」「女性は腰掛けで気楽だ」などという見方が主流
   だった時代があります。

   当時も、長く勤続し、男性以上に仕事をこなしている女性もいたわけですが、
   「女性」であるというだけで、このような見方がされました。

   多くの上司は、彼女たちの仕事に対する姿勢やポテンシャルに気づかず、上手に彼女
   たちを活用することができなかったのではないかと思います。

   グルーピングは、ある幅のあるところで線引きをすることです。そこに属するものが、
   すべて同じ特性を持っているわけではありません。

   仕事をする上で、ある程度グルーピングして物事を考えることも必要になるかもしれ
   ません。
   その場合も、グループ全体の特性から、個々の要素の特性を決めつけるのは、避けた
   ほうが良いのではないでしょうか。


 
  3.「誰が言ったか」による思い込み

   何に述べられていたか、誰が言ったかによって、「正しい」と思い込んでしまうこと
   です。

   「活字信仰」「専門家信仰」などという言葉もひところありましたが、さらに「権威者
   信仰」「上司信仰」なども加えたいと思います。


   経験の浅い若い人から聞いたら、鵜呑みにしないような内容であっても、権威のある人
   が話したり、新聞や本の活字になっていると、「正しい」と思い込んでしまうことは、
   ありませんか?

   しかし、活字であっても、権威者であっても、必ずしも正しいとは限りません。

   かなり以前になりますが、年金数理人の資格を持つ先輩に、「日経新聞の、年金に
   関する記事のこの部分が良くわからないのですが・・」と質問したことがあります。

   彼女の答えは、「ああ、これ正確には間違いがある。専門的なことは間違いがある
   こともあるから、それを見抜くくらいのつもりで、新聞記事も読みなさい。」との
   ことでした。

   「天下の日経新聞は正しいはず。」と思い込んでいた私には、印象に残る出来事で
   した。

   また、経験の浅い若い人でも、鋭い意見を述べていることも、よくあります。

   「誰が述べたか」ではなくて、「何を言っているのか」に純粋に耳を傾けることに
   よって、これらの思い込みを廃していきましょう。




 思い込みを廃するための心得

 最後に、思い込みを廃するためには、これまでに述べてきたように、 「自分が思い込みに
 陥っていないか」を常に留意し、その上で、次のような意識をもって行動することを
 お勧めします。

 
 1.「自分自身で、根拠をもって判断する」ことを意識する

   これは、上司や意思決定者を無視して仕事をするということではありません。

   自分自身がとるべき行動や、自分自身の仕事を考える際に、「いつも、こうするから」
   とか、「これは、こうするものだから」といった思い込みではなくて、「なぜ、そう
   するべきか」を自分自身で問い詰めるということです。

   基本的に、いつもこのような意識をもって仕事に当たるようにしましょう。


 2.「本当にそうか」を疑う

   経験に基づいて物事を判断するときは、「本当にそうか」を一度は疑ってみましょう。

   「これまでは、確かにこの方法が正しかった」「これまでは、顧客はこのようなこと
   を求めてきた」という程度に認識して、「では、今回も本当にそうなのか」という
   ことを、今一度、確認しましょう。

   また、より良い方法や打ち手があるのではないかと、模索する姿勢を忘れずにいたい
   ものです。


   私たちの仕事でも、ある程度の経験を積むと、クライアントから最初に話を聞いた
   段階で、課題や打ち手のおおよその見当がつくことがあります。

   これを一次仮説と呼んでいますが、一次仮説がそのまま正しいことはまずありません。

   「本当にそうか」を確認する作業を繰り返すことによって、真の課題を探り当てる
   作業の出発点として、経験を活用しています。

   同様に、これまでの経験を参考にしつつ、今向き合っている仕事は、これまでと何が
   同じで、何が違うのか、本当に今までの打ち手で正しいのかを、確認するように
   しましょう。



 3.「なぜなぜ」を繰り返す
   
   「戦略的思考法」や「ビジネスベーシック」を学ばれた方なら、「物事の真の課題を
   追求するためには、なぜなぜを繰り返す」ということを聞いたことがあるかもしれ
   ません。

   1や2で、述べた、「自分で判断するための根拠」を探したり、「本当にそうか」を
   考える際に役立つ思考方法です。

   物事を表面的な現象でとらえて、「これはこうだ」と思い込んでしまわないためには、
   きわめて有効です。

   たとえば、「これまでの方法が上手くいったのはなぜか」「なぜそのような状況で
   上手くいったのか」を何度も深く考えます。

   すると、今、自分が直面している状況でも、それが正しいかを判断する材料となる
   のです。


 特に、問題の起きていない日常の方法や、業界の常識などを今一度疑って、「なぜなぜ」を
 繰り返すことなど、無駄なことのように見えて、億劫かもしれません。

 しかし、いろいろなことが見えなくなっていないか、思い込みに陥っていないかを確認
 するという意味でも、今一度、「自分にとっての常識」「会社における常識」などにつ
 いて、「本当にそうなのか」をなぜなぜ」と考えてみてはいかがでしょう。 





今週のささやき   
 思い込みを廃するには、もう一つ、「対象に関心を持つ」ことが必要かもしれません。

 先日、久しぶりに大学時代の同期会に行ってきました。
中には、卒業以来、久しぶりに会った人もいました。

学生時代以来、私の中では「とても地味な男の子」だった人が、おしゃれな大学助教授に
 なっていたり、「華やかな女性」だった人が、家庭で質実な生活を送っていたり・・

私の大学時代の勝手なイメージとは、違う人生を送っている人が複数ることに、驚きを感じました。


 そして、当時の、私の彼らに対する理解はとても浅かったのだと思いました。

 私がもっと、周囲の友人に関心を持って知ろうとしていたら、彼らの人生が示している
 ような別の一面にも気づいていたかもしれません。


                            (今週の文責:曽根岡)


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【2006/12/15 16:25】 | ■個人の進化・成長に向けて | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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