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本当に「全部やり尽くした」か?

★「全部やり尽くしました・・・」★

私たちは仕事柄、様々な企業の、様々な立場の方々とお会いし、
組織や職場の問題について議論する場にたくさん同席させていただいて
います。

そういう場になると、私たちはコンサルタントとして、何か少しでも
お役に立てれば、と、様々な事例やアイディアをお話させていただく
のですが、どんな話をしても、次のような言葉が返ってくるケース
があります。


「そういうのは全てやってきました。通常思いつく手は、全部
 やり尽くしたのです」


中には、「だから、コンサルタントには、普通では思いつかない
ウルトラCを求めているのです」というメッセージが、言外にはっきり
と読み取れる場合もあります。



そう言われると、私たちも、発想を変え、切り口を変えて、更に
議論を発展させていくわけですが、だいたいの場合、結局はまた、

「それもやり尽くしました・・・」

という反応を受けることになります。



おそらく、現場で本当に苦労されているのでしょう。

上司・部下や同僚の、あからさまな反発や非協力的な態度に頭を悩ませ、
そのたびに書籍やセミナーなどで一生懸命勉強し、良かれと思う施策は
全て試してみた・・・。


そんな、これまでの苦労と疲れが、「全部やり尽くした・・・」という
言葉の中に重く、重く感じられるので、私たちも何とかお役に立ちたい、
と思うのですが、

でも一方で、「本当に“全部やり尽くした”と言えるのだろうか?」と
少し懐疑的な視線を持ってしまう自分もいます。





★「全部やり尽くす」の本当の意味★

組織・人材面の課題を解決するための施策というのは、本当にたくさん
のバリエーションやパターンがあります。

人事制度のような制度で解決すべきもの、研修などの形態をとるもの、
あるいは、もっと現場に入り込んで、一人ひとりコミュニケーションを
とるもの、など、内容も形態も実に様々なのです。


そのような中で、「全部やり尽くした」というのはどういうことか?

それは、

 ・タイミング
 ・実行者(責任者や担当者)
 ・場所
 ・方法(具体的な進め方)
 ・内容

などについて、それぞれ考えうるバリエーションは全て試してみた
ということです。


たとえば、「社内の雰囲気が暗く、停滞している」という課題について、
まず社員一人ひとりと話をし、何が問題なのかを特定してみる、という
手を打つとします。


そのようなアプローチ一つとっても、

 ・いつやるか
 ・誰が社員と話をするか
 ・どこで話を聞くか
 ・どのような聞き出し方をするか
 ・主にどのような内容にフォーカスをして話を進めるか

によって、出てくる結果や結論は大きく違ってきます。


「社員一人ひとりとコミュニケーションをとる」という取り組み一つ
だけでも、上記の点全てについて複数のバリエーションが考えられ、
組み合わせまで考えれば、本当に無数の打ち手が存在するということ
です。

一回実行しただけでは、「全てやり尽くした」とは言えない
ということなのです。



だから、「まずは社員一人ひとりと話をしてみてはどうですか?」と
提案をしたときに、

「そんなことは、もう何度もやってきて、やり尽くしました」と即答が
返ってくると、

「本当に“やり尽くした”と言えるのか?」という疑問が、私たちの
頭には、すぐによぎってしまうのです。



★最低3回はPDCAを回す★

もちろん、前述のように、これまで散々苦労してきた経緯もわかるので、
前述のように、「全てやり尽くした・・・」と言いたくなる気持ちも
とてもよくわかります。


でも、私としては、できればその言葉は口にして欲しくありません。

それは、上記のように、ほとんどのケースが、「やり尽くした」と
いえるほど様々なパターンでは検証されていないから、ということも
ありますが、もう一つ大きな理由があります。


それは、「もうやり尽くした」と自分の中で結論をだしてしまうことで、
そこで思考が停止してしまうからです。


「考えうる手は全て尽くした」という言葉にすることで、これまでの
取り組みは全て過去のものになってしまいます。

その内容や結果を検証して、修正していこう、という意識や行動を、
自分自身で封印してしまうのです。



でも実際には、上記のように、一つの打ち手でもそのバリエーションは
無数にありますから、本来なら、一つの打ち手について3回くらいは
PDCAを回さないと、本当に最適な手は見つかりません。


だから、コンサルタントだけでなく、誰かから何か提案を受けたとき、
「そんなことは既に試しているよ」といいたくなるのをグッと我慢して、

他者の意見を素直に聞き入れて「もう一度チャレンジしてみよう」
と前向きに捉える姿勢というのは、とても大切なのではないかな、と
いつも思います。



「もうやり尽くした」というのが、既に口癖になっていたり、
おきまりの思考パターンになってしまっている人も結構います。

自分自身は口癖になっていないだろうか・・・一度注意深く確認を
してみてはいかがでしょうか?



今週のささやき

組織・人材の問題については、本当にいろいろな解決策があるので、

「一度やってダメだったら、次の新しい方法を考える」

という思考も、とても大事だと、私個人的には考えています。


でも一方で、

「一度やってダメだったら、何かを修正してもう一度チャレンジする」

というのも、やっぱり大事なんですよね。


「検証-修正」というのは、新しいことを考えるよりも本当に面倒で
難しいのですが、そこをグッと耐えてもう一度チャレンジしてみる。

自分自身にも、言い聞かせておきたいです。


                              (今週の文責:藤島)

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【2008/09/28 20:52】 | ■個人の進化・成長に向けて | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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