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情報の本質を見抜く
★間違った解釈を誘発しがちな報道
    ・・・サマータイム導入に関する報道の例★


先日、テレビのニュース番組で、サマータイム導入についての特集をしていました。

北海道ですでに「適用している」会社があり、その社員の生活の取材やインタビューが報じられていました。
インタビューにより集められた意見は、次のようなものです。

 導入してよかった点
  ・自宅に帰っても明るいので、子供と外でゆっくり遊べる
  ・朝早く起きるのは気持ちが良い・健康に良い

 問題点
  ・やはり、朝早く起きるのはつらい
  ・寝る時間は変わらないので、睡眠不足になりやすい
  ・終業時間になっても、(いつもより1時間早いので)何となく帰りにくい
   結局は、残業が増えてしまった
  ・時間が早いので、飲みに行ったりしないで、自宅に直接帰る人が多く、
   売り上げが下がった         ・・・街の居酒屋の店主の意見


そして、女性アナウンサーが、
「消費エネルギーの削減には、大いに役立つが、実際の導入には、まだまだ多くの問題点があるようです」
と結論をまとめました。

そこに、男性キャスターが、
「まあ、欧米の導入している国では、さまざまなシステムの時間調整の問題があり、ある工場では機械が、ある工程に要する時間よりも早く次の工程に移ってしまったために、全ての製品がダメになったといった話もあります。」
と付け加えたのでした。



さて、あなたは、この一連の報道内容をどのように思いますか?

以前、アメリカに住んでいたときにサマータイムを経験している私としては、問題のとらえ方がおかしいと感じました。


取材の対象となった会社は、「就業時間を1時間早く設定している」にすぎず、今、検討されている「国として、社会全体としてのサマータイム」ではありません。

社会全体と1時間ズレのある時間設定を行った場合に、社会とのズレが生活や仕事に及ぼす影響について、扱っているにすぎないのです。

社会全体の時間設定が変わるということは、生活のリズムもすべて変わるのであって、睡眠時間や退社時間に影響を及ぼすことはありません。

「6時」は、サマータイム導入後も「6時」であって、日が高くても、帰りにくい理由はないはずです。
「12時」に寝ていた人は、「12時」に寝ればよいだけです。

切り替えの時期は、1時間の時差がある国へ旅行するのと同じです。
夜が1時間短い日が1日あるだけで、あとは普段とまったく同じなのです。
10時間時差のある国に旅行しても、1週間もいれば、まったく問題ないことを考えれば、ここで取り上げられたようなことは、問題にならないはずです。


むしろ、問題なのは、最後に男性キャスターが「付け加えた」コメント、社会のシステムの調整にあります。

古くからサマータイムを導入している国では、それを前提に社会のシステムが組まれているので、問題はないかもしれませんが、新たに導
入しようとすると、2000年問題と同じような問題が発生することが容易に想像されます。



前置きが長くなってしまいましたが、今日は、
「情報は、伝える側のとらえ方、重点の置き方、メッセージの込め方によって、間違った解釈を誘発することがある」
という問題意識にもとづいて、お話を進めていきたいと思います。



★真の意味合い・本質を見抜くことの必要性★ 

「情報は、伝える側のとらえ方、重点の置き方、メッセージの込め方によって、間違った解釈を誘発することがある」のは、
「客観的な事実を伝える」とされている新聞記事やニュース番組でさえ、例外ではありません。

一つ一つの現象や出来事は事実が伝えられていますが、部分的にフォーカスをあてて強調したり、間違ったメッセージを介在させることが意外と多いように思います。



特に、取材にあたる記者や、ディレクターは、幅広い知識があるかもしれませんが、専門家ではありません。

自分の専門の分野に関する記事や番組内容については、あなたも、「ちょっと変だな」と思うことがあるのではないでしょうか。

私の場合は、やはり人材マネジメントや組織改革に関連する分野だと、気になることがけっこうあります。


たとえば、「成果主義」を悪者にするような記事や報道が多く見られますが、そもそもの「成果主義」を間違えて捕らえているケースが多いように感じています。

「成果主義を見直す」「打ち切る」といっても、もともと間違った運用をしていたものを、現場の実態にあったものへと修正しただけのケースがたくさんあります。

評価の対象に中間成果を入れたとか、仕事に密着した指標に転換したなどであって、「成果主義のバージョンアップ」といった方が正しい場合がほとんどです。


 
また、「時間外管理」関係に代表される「労働管理」についての話題になると、マスコミは労働者側を被害者として扱う傾向があります。

これが、問題構造のとらえ方をゆがめているように、私は感じています。

以下は、その例ですが、あなたは、どのようにとらえ、どのように考えられたでしょうか?


ホワイトカラー・エグゼンプション問題

   昨年のはじめに、導入が検討され、多くの議論が展開されました。
   このメルマガでも、取り上げたことがあります。

   当時、経営者側、労働者側の立場や視点から、激しい議論が繰り広げられました。

   特に、労働組合などの反対派は、
    ・労働強化と実質的な賃下げにつながる
    ・自分で労働時間を管理しなければいけないため、働き過ぎで過労死をしても
     会社に責任を問うことはできなくなる
   などの意見を主張し、激しく抵抗しました。
   
   多くのテレビ番組の解説などでは、反対派の主張が大げさに報じられ、
   これらが誤解を招くことにはならないかと、心配しました。
   
   詳しくは、当時のメルマガの記事を参照してください。


   結果として、懸念したとおり、導入が見送りとなり、お蔵入りになった感があります。

   しかし、工場などの労働集約型産業を前提とした旧来の時間外管理は、
   今の働く場の実態と乖離があり、多くの会社が悩んでいます。

   苦肉の策で、グレーゾーンを踏みながら何とかマネージしている会社が実に多い
   のです。

   一専門家としては、反対派の心配するような問題発生を防ぎつつ、導入する手は
   いくらでもあるのに、検討さえもされなくなってしまったことは、実に残念だと
   思わずにはいられません。


マクドナルドの店長残業代問題
 
   店長を「管理職として残業代を払わない」のは不当であるという訴えがあり、
   結果として同社では店長を非管理職扱いとし、時間外管理の対象としたのは、
   あなたの記憶にも新しいと思います。

   ここでも、店長を「被害者」として扱う報道が多いように感じました。
 
   では、問題の実態や、構造はどのように考えるべきなのでしょうか?

   店長は「被害者」なのでしょうか?
   訴訟を起こさなかった店長も、みな同じように考えているのでしょうか?
   
   私は、この問題については、90年代にアメリカのノードストロームが社員に訴訟を
   起こされたのと同じような構造のではないかと思いました。

   長くなるので、詳しくは別の機会(7月以降の曽根岡の担当する回)に述べたいと
   思います。
 


★情報の本質を見抜くために ・・・情報に対して能動的になる★

以前、「活字信奉」という言葉をよく聞きました。「活字に書いてあると、何でも鵜呑みにしがちだ」ということに対する注意を促すときに使われた言葉です。

今、私たちは多くの情報の中で生活をしています。

その中で、質の高い情報をつかみ、その本質を見抜くことは、今まで以上に重要であり、また難しくなっているように思います。



これまで、情報については、諸先輩からいろいろなアドバイスをいただきました。

いただいたアドバイスや、自分自身の経験の中から、情報の本質を見
抜くためには、次の点に気をつけていきたと思っています。



 1.質の高い情報を抽出する
 
   まず、あるれかえる情報の中から、どのような情報を選ぶかが第一歩です。

   これは、あなたも日々実践されていることと思います。

   特に、「事実」を収集するための情報ソースと、参考となる「解釈」「コメント」を
   得るためのソースを切り分けて考えるとよいかと思います。

   

 2.一度、本当に層化を疑ってみる
 
   得られた情報について、うがった見方をしろ・・というわけではありません。

   ただ、情報に対して受身の姿勢でいると、ともすれば鵜呑みにしてしまいます。

   10年以上前になりますが、ワトソンワイアットに入社した当時、年金についての
   勉強をしていました。
   ある日の日経新聞にどうしてもわからない記事がありました。

   そこで、数理人の資格を持つ先輩に、質問したところ、
   「ああ、あの記事、間違っているの。
    年金に関する記事は、間違いが多いから、そのつもりで読みなさい。」
   と言われました。

   天下の日経新聞に書いてあることは、すべて正しいはずだと思い込んでいた
   私にとっては、目から鱗が落ちるような驚きがありました。

   今でも強く印象に残っている言葉です。

 
 3.鷹の目・蟻の目を持つ
 
   ものごとの一部だけにフォーカスをあてている情報は、意外と多いものです。
 
   そのほうが、インパクトがあったり、一般にわかりやすいからでしょう。

   しかし、このような情報は、全体像や本質(本当の意味合い)を見失わせかねない
   ので、注意が必要です。

   冒頭のサマータイムに関する報道も、時間外管理問題に関する二つのケースも
   部分的にしかものごとを伝えていません。


   全体像はどのようになっているのか、ここで伝えられている現象は、その中の
   どこに位置するのか・・を常に意識し、大きく全体をとらえる目を持っていることが
   大切です。

   同時に、どこに本質があるのか、どのように意味あいを判断すべきかを考える際には、
   細部についても理解することが有効です。

   

 4.「なぜ」「なぜ」の視点
 
   ここでも、いろいろなところで出てくる「なぜ」「なぜ」の視点を持つことが有効です。

   物事の本質を知るためには、ひょ面的な全体像を漠然としてとらえるのではなくて、
   「なぜ」「なぜ」を繰り返す・・というお話は何度かしてきました。

   新聞を読んだり、いろいろな情報にアクセスしたときには、この手法を大いに
   活かしていきましょう。


   これも、ワイアット時代の上司であった淡輪さんに教えてもらったことですが、
   日経新聞を読むときに、いきなり記事全体を読み進まずに、まずは見出しから
   「なぜ」を始めてみます。

   たとえば、「○○社、営業利益10%増加」とあったときに、
   「なぜ、増益したのか?売上高が増えたのか?コストが減ったのか?」と考え、
   読み進みます。

   そこで、「売上高が増えたことが原因」とわかると、次に、「なぜ、増収したのか?」
   についてまた考えます。
   そして、読み進んで確認します。

   このような読み方をすると、同じ記事でも深く理解でいるというのです。

   深い理解が集積すると、世の中の構造がよりビビッドに見えてきます。
   そこから、深い洞察が得られる・・・というわけです。

   これを実践するには、かなりの根性と忍耐と時間が必要で、私も、なかなか
   実践できません。

   しかし、問題解決のトレーニングと、情報の本質を深く知る目を身に着ける上で、
   かなり有効な方法だと思いました。
   


以上、ご参考になったでしょうか?
 
この4つに共通していえることですが、基本的に、情報に対して「能動的」なスタンスを持つ・・・というが重要だというのが、私の結論です。


     
今週のささやき 
 
「質の高い情報を抽出しましょう」と言いましたが、自分にとって、厳しいことになるな・・とはたと気付きました。

はたして、このメルマガは、あなたにとって「役に立つ情報ソース」になっているでしょうか?
 
 
せっかく読んでくださっている方たちにとって、少しでも役立つ情報、質の良い情報を提供できるようにしていきたいと思っています。

いつものように質問でも結構ですし、ご意見・ご要望・感想など、何でもかまいません。どしどし送ってください。

あなたのフィードバックをお待ちしています。
 ⇒ 質問・ご意見の送付先

読者の方の声があって初めて、自分たちが発信している情報の是非がわかり、修正できると思います。
(いわゆる、「仮説→実施→検証」のサイクルですね。)

よろしくお願いします。

 

                                (今週の文責:曽根岡)

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【2008/06/12 01:35】 | ■個人の進化・成長に向けて | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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